みんなで持ち寄る「シレトコのコト」 第1回斜里会場レポート
11月25日(月)、斜里にて「第1回 みんなで持ち寄る シレトコのコト」が開催されました。
みんなで持ち寄るシレトコのコトとは・・・
2024 年は知床国立公園指定60周年であり、2025年には世界自然遺産登録 20 周年を迎え、これからの国立公園のあり方や、観光利用のあり方についての議論や計画づくりも進められています。
一方、こうした「あり方」を検討するための土台として、地域の魅力(=知床らしさ)や価値(=大切にしたい事)を整理し、地域共通のメッセージ(=ストーリー)としてまとめることが重要です。
地域のみなさんにとって、知床の魅力はすでに明らかだと思います。
しかし、それらは住まいや職業によってそれぞれ異なるかもしれません。雄大な景観や野生動物などは、「目に見える」知床の魅力です。しかし、その背景には、学術的なめずらしさや産業との結びつき、保全の活動など「見えない」つながりがあるはずです。
こうした見えない価値を含めて、来訪者に「伝えたいこと」「体験してほしいこと」をストーリーとしてまとめ、地域のみなさんと改めて共有することが、この事業のねらいとするところです。
環境省ではこうした取組みを「インタープリテーション全体計画(IP 全体計画)」と呼び、全国の国立公園で策定を進めています。
このワークショップは斜里、ウトロ、羅臼の3会場で3回ずつ行われます。
今回、レポートする斜里会場には、計28名の方に参加いただきました!
地元の高校生や漁師、ガイド、地域おこし協力隊など様々なバックグラウンドの方が参加して下さり、お茶菓子を食べながら終始なごやかな雰囲気で行われました。
第1回のワークショップでは、簡単な自己紹介の後、ワークシートにあなたが思う知床で「大切にしたい特別なもの」や「他地域にはない特別なもの」をたくさん書き出しました。
会場中央には知床に関する書籍やパンフレットが並んでいて、
参加者の皆さんもこれら参考資料を手に取りながら、知床の魅力をたくさん出してくれました。
そのあとは、思いついたものをグループメンバーへ発表し、意見交換を行いました。
最後に会場のみんなへ、自身が思う「知床の魅力」を発表してもらいました。
家の裏にエゾシカやキツネなどが住んでおり、野生動物が身近という意見や、
流氷が見えるスキー場はここにしかない!、なんと言っても食べ物がおいしい!、
ねぷた祭りが魅力的!など、様々な意見が出ました。
みんなそれぞれの知床への愛を語ってくれました。
参加して下さったみなさん、ありがとうございました!
第2回のワークショップでは今回のワークショップで出たキーワードを基にさらに深掘りをしていきます。斜里会場は12月18日(水)@ゆめホール知床で13:30から開催予定です。
初めての参加も大歓迎です!下記のフォームから皆様のご予約をお待ちしております。
今後のワークショップも各回でブログを更新予定です。
皆さん、ぜひ見てくださいね!
※本業務は環境省からの委託事業として知床財団が運営、実施しております。