(株)GOLDWIN知床研修
10月15日~18日の日程で「しれとこ100平方メートル運動」へ毎年ご支援いただいてる(株)GOLDWINの社員の方々を対象に、森づくりを体験する研修が行われました。
1日目は、「知床の自然を学ぶ」と題して、世界自然遺産・知床を深く学んでいただくためにレクチャーを実施しました。知床における陸海空の生態系の繋がりに始まり、かつての開拓の歴史やしれとこ100平方メートル運動についてお話ししました。
レクチャーの後には、参加者の皆様に「知床の研修に期待すること」を各自で考え、共有していただきました。
参加者の方々一人一人にそれぞれ期待することがあり、十人十色の意見を述べてくださいました。
また、グループごとに「知床のために1年以内に企業ができる企画」のアウトラインを話し合っていただきました。期待することが変化するもよし、グループのテーマが変化するもよし。
非日常の知床を体験していく研修への期待感が高まるような良い時間でした。
2日目は、実際にしれとこ100平方メートル運動地を歩きながら、知床の開拓の歴史と最新の森林再生の手法を視察していただきました。
実際に五感を使って森歩きをすることで、机上のレクチャーでは得られない気付きが多くあったと思います。
トレッキングの後は、開拓小屋でディスカッションをしていただきました。
普段は各自別の部署で活躍している皆様ですが、環境を保全するという答えのないテーマに対して、一人一人が多様な視点と経験を活かしながら、意見を交わしていました。
私達も普段は気付くことのできない考えに触れることができ、非常に有意義な時間となりました。
最後に2日目のまとめとして、1日の振り返りをしていただきました。
森歩きやディスカッションでの気付きや感じたことを共有する時間です。
同じ場所を歩いていても一人一人の気付きや感じ方が違い、様々な目線からのアウトプットがとても興味深かったです。
3日目は、実際に知床における森づくりを体験していただきました。
針葉樹主体の暗い林床の森に造成したギャップ(林冠が途切れて日光が供給される空間 )に、広葉樹の苗を植樹する作業です。
シカの被食から木を守るための樹皮保護ネットを巻いていただき、植樹地に苗木を運び込みます。
木を植えるための穴を全身を使ってスコップで掘ったり、苗木を雨風から守るための支柱を設置したりと大変な作業でしたが、無事植樹をすることができました。
皆様のおかげでミズナラ3本、キハダ3本、イタヤカエデ2本、オオヤマザクラ1本、合計9本の広葉樹を植樹することができました!
また知床にいらした時は、ぜひ植樹した木を見に来てください!
森づくり作業の後は、私たちが目指す豊かな森の目標である原生林をトレッキングしました。
多様な樹種や生物が生息する森を見ていただき、広葉樹を植樹することの大切さや、動物にとっての森づくりの重要性についてお伝えしました。
最後は、今回の体験を踏まえて「知床のために1年以内に企業ができる企画」を各班で考えて発表していただきました。
森づくりの道「開拓小屋コース」でのトレッキングや森づくり作業などの実体験を通して、初日に発表した「知床の研修に期待すること」に加えて、新たな気付きを得た方もいらっしゃいました。
どの企画も興味深く充実しており、私たちにとっても今後に繋がるような有意義な発表でした。
考えていただいた企画を実現していけるように私共も頑張っていきたいと思います。
(株)GOLDWINの社員の皆様、本当にありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願いします。