第30回森づくりワークキャンプ 開催報告
10月27日~31日の日程で「第30回森づくりワークキャンプ」が開催されました。
このイベントは「しれとこ100平方メートル運動」の公式交流行事で、運動参加者が4泊5日で知床に滞在しながら森づくり作業をする毎年恒例の行事です。
今年は、昨年に引き続き広葉樹の大型苗をアカエゾマツ間伐林に移植しました。
移植する大型苗は、ここ知床で自生する広葉樹の種子を取り、20年以上の歳月をかけ、多くの森づくりボランティアに参加くださった方々によって育てられた苗木です。
苗木の掘り取り作業が一番の重労働です。根鉢を崩さないように慎重に作業します。
掘り取った苗木は重機を使って移植します。前もって掘っておいた穴に丁寧に根鉢を置きます。
今年は3名の初参加者に加えて、斜里町役場の新人職員1名と約半数が新人でしたが、3本の広葉樹大型苗を植える事ができました。
昨年度ワークキャンプでの植樹大型苗の並びで植えましたので、「森づくりの道」開拓小屋コースのトレイルを歩く際にぜひ見て頂ければと思います。
4日目は、トドマツの苗を山から掘り取る作業です。
前日までとは違って片手に乗る程度の小さなトドマツを丁寧に掘り取ります。
5年後のしれとこ森の集い(植樹祭)で森へ植えられる予定で、約300本の苗をシカ柵コース内の苗畑に床替えしました。
トドマツの掘り取り・床替えの後は、広葉樹の苗を作るための種まきを行いました。
イタヤカエデ約250個、オオバドダイジュ約300個の種子を植えました。
種子は知床の森に育つ木々から採取したもので、約15年以降には中型苗として、約20年以降には大型苗として知床の森に戻る予定です。
知床に訪れた際は、ぜひ森づくりの道「開拓小屋コース」を散策して植樹した大型苗を見に来てください。
また、森づくりの道「シカ柵コース」内の苗畑にもぜひ足を運んでください!
参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願いします。