2024年12月9日 斜里町ウトロ市街地にとれんベア1基を新たに追加設置しました。
北こぶしリゾート様からのご寄付により、昨年に続きヒグマ対策ゴミステーション「とれんベア」1基を新たに追加設置しました(写真1)。※前回の様子はこちらのブログをご確認ください。
設置場所は、知床半島に位置する斜里町ウトロ市街地です。この場所は、国立公園との境界から直線距離で約1.5kmと極めて近く、ヒグマと人の活動域が近接している場所です。そのため、ヒグマの侵入を防ぐことを目的に、海側を除いた市街地全周を電気柵で囲っています。しかし、河川・海岸・道路といった箇所では電気柵の設置が難しく、侵入を完全に防ぐことはできません。
昨年(2023)斜里町および羅臼町で発生したヒグマの大量出没により、ヒグマが連日市街地に侵入する状況が発生しました。侵入したヒグマが残飯などの生ごみを餌として認識すると、強い執着心を抱く可能性があり、人身事故のリスクを高める要因となります。全道的にもヒグマの出没件数が突出して多い知床半島ではこの「とれんベア」が必須のアイテムとなっています。
現在、斜里町ウトロ市街地には16基の「とれんベア」が設置されています。これもひとえに北こぶしリゾート様をはじめ、企業や全国の皆さまからの温かいご支援・ご寄付により、ここまで設置することができました。心より感謝申し上げます。
今後もヒグマによる人身事故を防ぐために、知床財団ではヒグマ侵入防止対策として電気柵を維持していくとともに、ヒグマ対策用ゴミステーション「とれんベア」の設置を推進していきます(図1)。
引き続き、ご支援・ご協力をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
※ とれんベアとは、ヒグマにゴミを荒らされないために作られたゴミステーション(販売:株式会社エコシティ)です。詳細についてはこちらをご覧ください。
- 今回ご寄付頂いた企業様
北こぶしリゾート様(昨年に続き2基目) 北こぶしリゾート|公式サイト
- ヒグマ対策ゴミステーション「とれんベア」の製造・販売はこちら
株式会社エコシティ とれんベア|株式会社エコシティ|札幌 (ecocity.jp)
公益財団法人知床財団