みんなで持ち寄る「シレトコのコト」 第2回羅臼会場レポート
12月20日(金)、羅臼会場にて「第2回 みんなで持ち寄る シレトコのコト」が開催されました!
「第1回 みんなで持ち寄る シレトコのコト」については、下記のリンクからご確認いただけます。
斜里会場 https://www.shiretoko.or.jp/report/2024/11/8218.html
ウトロ会場 https://www.shiretoko.or.jp/report/2024/11/8222.html
羅臼会場 https://www.shiretoko.or.jp/report/2024/12/8257.html
「第2回みんなで持ち寄るシレトコのコト」羅臼会場には、1回目のワークショップを上回る参加者の皆さまが集まってくれました。
今回は第1回のワークショップで出たキーワードを基に各班テーマを1つに絞り、そのテーマを選んだ理由、また、それは具体的にどこでどのように体験できるのか、深く掘り下げていきました。
羅臼会場では
①自然と暮らしが密接
②生物の多様性
③漁師と猟師の文化と食
④急峻な地形
上記のテーマに絞り、班ごとに意見交換しながら理由や手段を整理していきました。
●1班「自然と暮らしが密接」の様子
「知床では、その時獲れる魚、見られる鳥、住民が番屋に移動する時期などで暦を見ている。
つまり、いかに自然が暮らしに深く関わっているかがわかる」という話しや、
「ほかの地域に居る時は気にしたことがなかったけれど、《日々の風向き》も気になる」
というマニアックな話も出てきました。これも風向きひとつで変わる波や天気が、暮らしや仕事に直結する知床の住民ならではの意見です。他地域とは自然との付き合い方の深さが異なるという事がわかってきました。
●2班「生物の多様性」の様子
「羅臼昆布・海鳥・魚・海獣など、羅臼の海はとにかく豊か。これらの恵みを、潜ったり船に乗ったりして見られたらいいのでは?」という意見や、
「そもそも知床の海が豊かなのは、流氷が栄養豊富なアイスアルジー(植物プランクトン)を運んできてくれるから」という意見をもとに
「天候に左右されず、海に入るのが難しい方にも流氷を基点とする知床の海を知ってもらうため、屋内でプロジェクションマッピングなどを活用できたらいいかも!」など、具体的な魅せ方にも迫りました。
●3班「漁師と猟師の食と文化」の様子
「食・体験・自然・漁業・狩猟がそれぞれ有名な地域はあるけれど、この知床半島という限られたエリアに全てがそろっているのはすごいこと!」という意見を発端に
「漁の様子やセリを見学したり、狩猟に同行し、解体までを見学して、最後は”りょうし”(漁師&猟師)と語らいながら獲れたての魚やジビエを食べられる体験はどう?」という意見があったり、
この案に対して
「来訪者は非日常を、生産者は誇りを感じられるいいツアーになるかも」
「旬の魚や獲物によって変わるから、第一回ででた《人と自然の四季》にもつながるね」
などといった意見も次々に出てくるなど、考えが深まっていきました。
●4班「急峻な地形」の様子
知床と言えば火山が生んだ急峻な地形も大きな魅力の一つです。
この班では「写真を見るだけではなく、来訪者には実際にルサのっこしや知床半島を歩いてこの地形の美しさと厳しさを体験してほしい」、「羅臼は霧の日が多いけれど、それもまた幻想的なんだよね」という意見や、「断崖絶壁にも貴重な海鳥の存在がある」など、風景としてだけではない知床の地形の魅力について語られました。
夢中で話し合っているとあっという間に時は過ぎ、第2回ワークショップも終わりの時間に。
各班、テーマについて深く考えられた一方、時間切れで不完全燃焼な班も。ここまで熱く語れる地域の方々が「知床の魅力」を出し合って深めてくれたのですから、次回の第3回ではきっとそれを活かしたストーリーまでたどり着けると信じています!
第3回ワークショップの予約はこちら
初めての参加も大歓迎です!上記のフォームから皆様のご予約をお待ちしております。
【第3回ワークショップの日程と会場】
第3回 斜里会場 1月15日 18:30~(ゆめホール知床 会議室1)
第3回 ウトロ会場 1月16日 18:30~(ウトロ漁村センター)
第3回 羅臼会場 1月17日 18:30~(羅臼町コミュニティセンター)
今後のワークショップも各回でブログを更新予定です。皆さん、ぜひご覧くださいね!
※本業務は環境省からの委託事業として知床財団が運営、実施しております。