ダイキン工業「第25回知床ボランティア」開催のご報告
2025年1月31日~2月3日にかけて、ダイキン工業の社員の皆様8名による、
「第25回知床ボランティア」が開催されました。
このボランティアは、ダイキン工業様による知床の森づくり支援事業の一環で、
社員の皆さんに実際の森づくりに携わっていただいているものです。
これまでに参加いただいた方は、なんと延べ人数244名にもなりました。
この時期は「冬のボランティア」のため雪の上での作業がメインです。
「雪の上をスノーシューで歩く」ことが初めての方も多いので、
まずは雪に慣れるところからのスタートします。
初日は、知床到着後に森づくりについてのレクチャーを行いました。
開拓の歴史、100平方メートル運動について、
現在の森づくりはどのようなことを行っているのか
知床財団の森づくりスタッフよりお話させていただきました。
翌日は、いよいよ冬の森へ出発です。
雪の上での作業に慣れるため、スノーシューで歩く練習をしながら作業地へ向かいます。
まずはスノーシューの履き方のレクチャーから。
作業地では、過密状態となり陽が差し込まなくなったアカエゾマツ造林地で間伐作業を行いました。
【なぜ陽が差し込まなくなるとだめなのか】
数十年前に植樹を行った運動地では、大きく育った針葉樹の葉が遮り
陽が林床に届かなくなって、他の植物がなかなか成長できなくなってしまいます。
森づくりでは針葉樹と広葉樹が入り混じった本来の森を目指しています。
そのため、森に光が差し込むように間伐を行って、他の植物が育ち多種多様な森に育っていくよう、手助けをします。
切り出したアカエゾマツは、次の春から秋に植樹を行う際の大事な添え木になります。
1本ずつ手作業で切り出していくので、見た目以上にハードです。
なれない雪の上でも抜群のチームワークを発揮していました!
午後は老朽化した樹皮保護ネット外しの作業を行いました。
【樹皮保護ネットとは何か】
エゾシカによる食害から木を保護するためのネットです。
冬、雪が積もり、食べられる餌が少なくなってくると
エゾシカは広葉樹の樹皮を剥がして食べてしまいます。
樹皮を1周剥がされてしまった木は、水や栄養を吸い上げることができず、やがて枯れてしまいます。
そうなる前に、ネットを巻き付けエゾシカの食害から樹皮を守っています。
雪で埋まった部分を掘り起こし、数人がかりで取り掛かります。
2日目は間伐の作業の続きを行った後、
午後には昨日回収したネットのメンテナンスの作業を行いました。
間伐作業も2日目となるとスムーズ!
ネットについた枝などを綺麗に取り除く作業。
地味な作業ですが、人手がかかりとっても助かるのです。
作業後は森の中をトレッキングしながら
自然や森についての説明を聞いてもらい、無事に知床自然センターへと帰ってきました。
皆さまから「初めて知ることも多く、森を歩けて良かった」と
嬉しいお言葉をいただきました。
今回も皆さまと過ごしたことで、元気をもらったスタッフ一同でした。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
プライベートでも是非また知床へお越しくださいね。
(担当:かやの)