水のがっこう夏まつり2010 ブース出展
実施日:2010年7月31日(土)
2001年に閉校となった旧斜里町立来運小学校を会場に「来運 水のがっこう夏まつり」が開催されました。今年は17のワークショップと10の露店が出店されました。来場者数は約600人。快晴の夏空の下、ベビーカーに乗った赤ん坊から小学生、おじいちゃんおばあちゃんまで老若男女を問わずたくさんの人で賑わいました。私たち知床財団は、子供たちにふるさとの自然をもっと知って、伝えていってほしいという想いから、毎年ブースを出展しています。
今年も恒例の「しれとこの森クイズラリー」と紙芝居「あるヒグマのおはなし」を行いました。
いずれも50人を超える子供たちが参加してくれて、大盛況でした。
「しれとこの森クイズラリー」は、会場内に隠された知床の動物たちについてのクイズで、「この角はなん才のエゾシカの角?」「オオワシの羽はどれ?」といった本物の標本などを見ながら回答するものです。
子供たちはどこに隠してあるかわからないクイズを探し求めて、炎天下の中、校庭や校舎の中を駆け巡っていました。すべてのクイズを見つけて、しれとこの動物たちの秘密を解き明かした子には、ヒグマの実物大足跡スタンプを押して、しれとこハカセに認定。今年はさらにシカ角の破片をプレゼントしました。
紙芝居「あるヒグマのおはなし」は、偶然人間が捨てたゴミを食べてしまったヒグマのアルが、人間の食べ物の味を忘れられなくなって、ついにはキャンプ場のテントを荒らして、殺されてしまうといった悲しいお話です。
子供たちには、「どうしてアルはこうなってしまったの?」「どうしたらこうならないようにできると思う?」という問いかけをし、人間と野生動物の正しいつきあい方について考えてもらいました。
一日中、とっても楽しそうに私たちの目の前を駆け回っていた子供たち。
その楽しい夏の思い出の中に知床の動物たちがいてくれたらいいなと思います。
(担当:近藤)